2016年7月28日木曜日

TestDaFを解く0 TestDaFのレベルや合格率

Grüß Sie!


TestDaFのサイト上には試験に関する様々なデータが公開されています。今回はそれらの情報から、テスト対策に役立ちそうな情報を見ていきます。


TestDaFのスコア、評価
TestDaFは、4つのパートから構成されます。読む、聞く、書く、そして話す。
その一つ一つのパートが、上から順にTDN5、TDN4、TDN3、それ以下はunter TDN3と評価されます。例えば英語のTOEFLのように、4つのパートの合計スコアはありません。
一般的には大学出願時にTDN4を求めるところが多く、特に指定がなければすべてのパートでTDN4以上の評価が、この場合必要とされます。
合計スコアが算出されないため、苦手なスピーキングを得意なライティングで埋め合わせるというような作戦が取れません。
参考までに私が初めて受験した時のスコアは、
  • 読む : 4
  • 聞く : 4
  • 書く : 4
  • 話す : 3
と大学入学に一般的に必要とされるTDN4にはスピーキングが足りませんでした。


TestDaFのレベル
ヨーロッパ言語共通参照枠( Gemeinsamer europäischer Referenzrahmen für Sprachen )に照らし合わせると、B2からC1レベルの試験とされています。
あくまで個人的な印象ですが、ゲーテのC1試験と比べて、TestDaFでTDN4を獲得するほうが難しいなと感じました。それは、スピーキングの出題形式の特異さにあると感じます。
http://www.testdaf.de/fileadmin/Redakteur/Bilder/TestDaF/02_TestDaF_im_Ueberblick/bild2_4.gif


TesrDaFの合格率(TDN4以上の成績)
2001年以降の試験に於いて、4つ全ての能力でTDN4以上を獲得できたのは27,3%です。41,6%がTDN3(全てTDN3以上だが1つでもTDN3がある)の成績を残しています。1つでもTDN3未満があったのは31,1%でした。
http://www.testdaf.de/fileadmin/Redakteur/Bilder/TestDaF/05_Aktuelle_Statistiken/bild5_6.gif


日本人受験者の成績
2001年以降の試験で、4つ全てでTDN4以上のスコアを残したのは約15%です。TDN3(全てTDN3以上だが1つでもTDN3がある)は約45%で、残りの約40%はTDN3に満たないパートが1つ以上ありました。
http://www.testdaf.de/fileadmin/Redakteur/Bilder/TestDaF/05_Aktuelle_Statistiken/bild5_9.gif
グラフの下から4番目が日本。アジアの他の国々もだいたい同じような構成ですね。


各試験パート毎の成績はデータがありませんでした。日本では45%もの受験者がTDN3を獲得しており、TDN4まであと一歩という方も多いのではないでしょうか。TestDaFは、DSHやGoethe-Zertifikatなどの他のドイツ語試験と比べ「話す」試験の形式が特殊なため、「話す」パートが足を引っ張っているかもしれません。


それでは、Tschüs!!

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