2018年10月25日木曜日

フットサルドイツ代表、ヒロサワ選手のインタビューを訳してみる

明日10月26日金曜日に、Castello Düsseldorfにて日本代表と対戦するフットサルドイツ代表。DFB.deに掲載されている、ジロウ・ヒロサワ選手へのインタビューを訳してみました。お父様が日本の方だそうです。この試合への特別な想いを語ってくれています。
インタビュアーはVincent Reinke、2018年10月25日に公開されました。元の記事へのリンク
FUSSBALL.DEにも同じ記事が掲載されています。

HIROSAWA VOR JAPAN-DUELL: "WIRD EMOTIONAL"

日本戦を控えるヒロサワ選手、「心を揺さぶられる試合になる」

2019年の1月から始まるワールドカップ予選に向けて、ドイツフットサル代表はフル回転で準備を行っています。ジョージアとのテストマッチを9月に行い、次は日本と対戦します。日本はAFCフットサル選手権2018で準優勝しており、金曜日(17時より、Sport1にて生中継)、Castello Düssseldorfで行われる試合はマルセル・ルースフェルト監督率いる代表チームにとって、実力を示すための試練の試合となります。そしてジロウ・ヒロサワ選手にとっては特別なものに。

フットサル・パンターズ・ケルンに所属するヒロサワ選手の代表としての4試合目は、自身の父親が生まれた日本戦。Vincent Reinkeとのインタビューにて、日本のビルの屋上でフットサルをプレーしたこと、彼のフットサル熱、そして日本戦を目の前にしての期待や興奮を語ってくれました。

DFB: ヒロサワ選手、日本との試合をとても楽しみにされていると思います。
ヒロサワ: ものすごく楽しみにしています。私にとってはもちろん、「普通の1試合」ではありません。日本に対しては特別な繋がりを抱いていますから。父は日本出身ですし、私も日本語を勉強しているところで、日本にも何ヶ月か住んでいたことがあります。当然、そういったことがこの試合を感情を揺さぶるものにしています。

DFB: すでに何人かは試合のチケットを確保されたのでしょうか。
ヒロサワ: 両親と、兄弟姉妹とそのパートナーがみんな来てくれることになっています。友人もたくさん来てくれます。父型の親戚たちがこの試合のためだけに日本からドイツに来ることはできませんが、チケットは多めに用意していました。ドイツに来れなくても試合が観れるようになんとか方法がないかと探しています。

DFB: 他の試合とは異なった試合になると?
ヒロサワ: いくつかあるハイライトの一つになるとことは間違いありません。それどころか、私自身のキャリアのハイライトとなるでしょう。日本を相手に試合をする、その事実がこの試合をより特別に、更に感情を揺さぶるものにしています。まるで夢のようです。ずっと夢見てきました、日本と試合をする日を夢見てきました。

DFB: 6年前にフットサルをプレーし始めたそうですが、そのきっかけは?
ヒロサワ: スポーツ大学のフットサルサークルです。その前から聞いたことはありましたし、魅力を感じていました。その時はまだサッカーをプレーしていました。フットサルに良い印象を持ち、チームのトレーニングに招待され、そのままフットサルをプレーし続けています。

DFB: フットサルの魅力とは?
ヒロサワ: ダイナミズ、プレースピード、テクニック、そして何にも増して、息つく暇もなく、常に試合に関与し続けなければいけません。それがフットサルの一番の魅力だと思います。サッカーのように、数分の間ボールに触れないということはフットサルではありません。またこの競技は観客にもとても面白いものだと思います。ゴールに迫るシーンが沢山起こりますから、観客の方もとても楽しめます。

DFB: 日本でのフットサル人気はどうでしょうか。
ヒロサワ: ドイツと比べると日本ではフットサルがより広く知られています。ドイツではボルツプラッツに行ってボールを蹴りますよね。対して日本では趣味でフットサルをするために集まっているグループがたくさんあります。場所がないから屋根の上でプレーすることもあります、ビルの屋上にフットサルコートがあるのです。

DFB: 昨年はご自身も日本に数ヶ月いらっしゃったんですよね。
ヒロサワ: コーチとして子どもたちにサッカーを教えるインターンをしました。日本に長い期間いた事で、日本語も上達しました。家庭では2カ国語で育ったわけではないので、日本語を学び始めたのは5、6年前からです。日本滞在で、十分なコミュニケーションレベルに達しました。もっと流暢に話せるようになるために、また日本に行こうと思っています。

DFB: 日本の専門家として日本代表の実力を、おそらく最もよくわかっていると思いますが。
ヒロサワ: 世界ランクを見てもいくらかの事がわかると思います。世界ランク16位というものが示唆しています。アジア選手権では準優勝、フットサル大国イランを相手に決勝では素晴らしい戦いを見せました。従って、とても難しい試合になるでしょうし、私達が挑戦者であることは間違いありません。そのような強い相手に自分たちの力を試すことで、更に成長できると思います。結果はひとまず後回しです。

DFB: ドイツの勝利を期待するのは難しいと。
ヒロサワ: ドイツフットサルの成長を現実的に考えなければいけません。私達が今まで成長してきたこと、自分たちより強い相手と戦う毎に、更に相手と渡り合えるようになっており、選手たちのモチベーションは十分です。デンマーク戦とジョージア戦を比べてみても、チームの成長が見て取れますし、日本相手にもそのような戦いを期待しています。強いチーム相手にも互角に戦えるようになれば、更に楽しむことができると思います。なぜなら自らの成長を感じられ、やってきたことが報われると思えるからです。いつもいつも結果に反映される必要はありません。もちろん結果が出れば良いことですし、いずれ成功を収められると思っています。

デュッセルドルフでの日本戦のチケットはまだ残っており、DFBのオンライショップニーダーラインのサッカー連盟HP上で5ユーロよりお求めいただけます。
(終わり)

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