多くのTestDaF対策本が巷にあふれてはいませんが、日本でもアマゾンや東京赤坂にあるゲーテ・インスティトゥート2階図書館にてTestDaFの対策本を閲覧することができます。そして試験準備は必ずMündlicher Ausdruck(以下、MA)から始めましょう!!
今日はまず問題分析をしてみます。
MAから始める理由
TestDaFの受験を考えている方の多くは、すでにGoethe-Zertifikatや独検をお持ちの方が多いと思います。試験の構成内容はTestDaFが他の試験と大きく異る点がこのMA、スピーキングテストの形式だと言われています。このテスト形式に慣れるために、まずMAの準備から始めましょう。MAの準備を後回しにした結果
TDN3しか取れませんでした。Sprechenにそんなに苦手意識がなかったため、いけるだろうと甘く考えていたせいです。苦手なSchreibenにばかり時間をかけていたため、Sprechenの準備に時間が取れませんでした。まず、問題の分析をしてみよう
TestDaFでは2つの能力が求められます。一つは、ドイツ語ができること。もう一つは、考えられること。それはMAでも同じです。試験中「隣の人、すごい話してるやん!」と思ってもそれが求められている内容に関係のないものであればスコアは伸びません。何について答えるべきか意識し、その方向からズレないようにしましょう。問題の難易度の分布
MAは全部で7問。しかし、全てが同じ難易度というわけではありません。
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試験官の前で話す一般的な試験では、最初に自己紹介などのウォーミングアップの時間がありますが、それにあたるのが1問目、レベルはTDN3です。
そして徐々に難しくなり、4問目と6問目がTDN5レベルでピークになります。
問題の内容
公式サイトに掲載されています。ざっと目を通してみてください。
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それではそれぞれの問題を詳しく見ていきましょう。
Aufgabe1: Informationen einholen
- 呼びかけ : フォーマル
- 対話の相手 : 1人
- 相手の属性 : 大学学生課の職員や語学学校の受付など
- シチュエーション : 留学生の大学生活での一コマ
- 内容 : 自己紹介、問い合わせの理由、問い合わせ
- レベル : TDN3
- 準備 : 30秒
- 回答 : 30秒
Aufgabe2: Informationen aus Heimatland
- 呼びかけ : インフォーマル
- 対話の相手 : 1人
- 相手の属性 : 友人や知り合いなど
- シチュエーション:友人との会話
- 内容 : 自分の国ではどうか、ドイツとの比較
- レベル : TDN3
- 準備 : 1分
- 回答 : 1分
Aufgabe3: Grafikbeschreibung
- 呼びかけ : フォーマル(halbformell)
- 対話の相手 : 数人
- 相手の属性 : 教授や教師と他の生徒
- シチュエーション : ゼミや授業中の教員との受け答え
- 内容:グラフの情報を説明する
- レベル : TDN4
- 準備 : 1分
- 回答 : 1分30秒
- 注意点 : グラフを読み解くことは求められていない
Aufgabe4: Stellungnahme
- 呼びかけ : フォーマル
- 対話の相手 : 大勢の前で話す
- 相手の属性 : 教授や専門家と参加者
- シチュエーション : 討論会やパネル・ディスカッションで意見を述べる
- 内容:提案のメリットとデメリットを吟味し、自分の意見とその理由を述べる
- レベル : TDN5
- 準備 : 3分
- 回答 : 2分
Aufgabe5: Alternativen abwägen und Ratschlag
- 呼びかけ : インフォーマル
- 対話の相手 : 1人
- 相手の属性 : 友人
- シチュエーション : 2つの選択肢で悩んでいる友達に助言する
- 内容:選択肢のメリットとデメリットを吟味し、自分の意見とその理由を述べる
- レベル : TDN4
- 準備 : 2分
- 回答 : 1分30秒
Aufgabe6: Interpretation der Grafik - Grund und Folge
- 呼びかけ : フォーマル(もしくは、halbformell)
- 対話の相手 : 数人
- 相手の属性 : 教授や講師と他の学生
- シチュエーション : ゼミなどの教授から、グラフを読み解くことを求められる
- 内容:グラフから読み取れる現状を招いた理由と、今後起こりうることを推測
- レベル : TDN5
- 準備 : 3分
- 回答 : 2分
- 注意点 : グラフの構成などを説明する時間はないし、問われてもいない。
Aufgabe7: Rat geben und begründen
- 呼びかけ : インフォーマル
- 対話の相手 : 1人
- 相手の属性 : 友人
- シチュエーション : 友人との会話
- 内容:助言とその理由を述べる
- レベル : TDN3
- 準備 : 1分30秒
- 回答 : 1分30秒
- 注意点 : 問5に似ているが、メリットとデメリットの比較は求められていない。
試験の雰囲気
機械(PC、iPad、ボイスレコーダーなど)に向かって回答を録音する、テストが実際にはどのように行われるのか、以下の動画の2:13〜2:39を御覧ください。使う機械は試験会場で異なります。
今日の内容まとめ
- 形式が特異さ故、試験準備はMAから始める
- 問題の難易度はばらつきがある
- それぞれの問題の分析をし、シチュエーションと問の内容する
- 機会を使った試験のイメージを掴む
それでは、Tschüs!!
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